easyPointsとKlaviyoを組み合わせた際の代表的なフローの活用事例と、その詳細な設定方法を紹介いたします。
フローの仕組み自体の紹介は以下のリンクをご覧ください。
以降で紹介するフローでは基本的にゲスト会員様も対象になりますので、会員登録済みのお客様と識別するためにはFlowを用いたタグの付与が必要です。
詳しくはこちらのリンクをご覧くださいませ。
ポイント変動通知
お客様のアカウントにポイントが付与されたことを通知したい場合、ポイントの変動をトリガーとしたフローが有効です。
`Credited Points`メトリクスをフローのトリガーに設定し、配信したいメールを設定することでお客様のポイントが変動した際に自動でメールが送信されます。
`Credited Points`メトリクスにはポイントの有効期限切れによる失効(expiration)や注文キャンセル時のポイント返還️(refund)を含む様々な$typeがございますので、送信したいもののみを指定した上で内容に応じたメール配信を設定いただくことを推奨しております。
各$typeの詳細は以下のリンク内の表をご覧ください。
※Shopifyに存在しないtypeはKlaviyo内で自動表示されないため、上記リンク内の表を元に手動入力してください。
例えば以下のようにトリガーに$type equals birthdayのフィルターを設定することで誕生日特典付与のみを対象にすることができます。
注文による付与や各種特典入手時など、指定した条件に応じた内容のメールを設定してください。
また、手動調整️(manual)や注文による変動(fulfillment)、CSV(csv)など、獲得と差引の双方が存在する$typeを指定する場合には、フィルターに$point_value is greater than 0(ポイントの変動値が0より大きい)を設定することで付与や獲得のみを対象に設定することも可能です。
$type = fulfillmentを利用する場合の注意点
$type = fulfillmentでは、注文によるポイントの付与が発生した際にトリガーを開始することができますが、発送の内容やタイミング等によってメールが複数に別れる場合がございます。
複数の商品が同時に、もしくは短いスパンで発送された場合
商品が発送された場合、実際にはポイントの付与は商品や消費税ごとに分かれて行われますが、同一(もしくは10分程度の短いスパンで)で発送が発生した場合にはフローはまとめて1度のみ起動いたします。
メール内で使用いただける変数{{ event|lookup:'$point_value' }}は全体における変動ポイント数を表示します。そのため、単一注文に含まれる商品をすべて一度に発送した場合には注文全体の情報を含む単一のメールが送信されます。
注文内の商品が別れて発送された場合
商品が複数に別れて発送された場合、実際のポイント付与も各発送ごとに別れて発生いたします。
こういった状況下におけるフローは各ポイント付与ごとに起動し、メール内で使用いただける変数{{ event|lookup:'$point_value' }}は各ポイント付与における変動数を表示いたします。
ポイント失効通知
トリガーを-- days before person's $easypoints_points_expiration(失効の--日前)に設定することで、有効期限が近いお客様にリマインドのメールを送信し、お買い物を促進できます。
このように特定のタイミングで開始するフローには自動で終了も設定されており、今回の場合はポイントの失効日を持って終了となります。
数回に渡って通知を行う場合は、1度目のメールの後にwait until -- days before person's $easypoints_points_expiration(失効の--日前まで待機)のディレイを設定し、その後2度目のメールを送信します。
この場合、1度目の購入以降で既に購入をされたお客様を除外するために、2度目のメールの前に$easypoints_points_expiration is in the next -- days(ポイントの失効が以降--日以内)を設定しますが、購入済みでも未発送の場合はこちらに該当しないため、さらにShopifyのメトリクスであるPlaced Orderがzero times in the last 14 days (過去14日に注文が作成されていない)ことを条件に追加します。
双方がYESの場合のみ2度目のメールが届くように設定しましょう。
会員ランクの通知
会員ランクが更新された際に、お客様に更新後の会員ランクを通知することができます。
フローのトリガーを`Tier Status Updated`に設定いただくと、会員ランク変動の有無に関わらず、全てのお客様に会員ランクのお知らせが送信されます。
会員ランクの変動の有無でメールの内容を変えたり、変動のないお客様にはメールを送らないようにする場合にも、トリガーによる分岐が有効です。
*変動の有無のみの分岐となりますので、お客様の会員ランクが上がったか、下がったを識別することは不可能です。
`$tier_changed?`のプロパティを使用したTrigger split(type = Boolean)を設定します。
以降は、自由にフローを設定いただけます。
下の例では、会員ランクが変わったお客様には通知のメールが届き、変わらなかった人にはメールが送信されません。
会員ランク降格予告
会員ランクの更新前に、降格予定のお客様へメールの送信を設定することも可能です。
ランク維持を推奨し、ランクアップ周期前の購入を促すことができます。
トリガーを-- days before person's$easypoints_tier_maintenance_deadine(会員ランク維持の締め切まで--日)に設定し、メールの配信を設定しましょう。
トリガーフィルターを$easypoints_tier_maintenance_requirement is greater than 0(会員ランクアップの必要条件が0円以上)に設定することでランク維持を達成し、ランクアップを目指すお客様を対象に、メールの設定を自動化できます。
また、下記のように$easypoints_tier_current_tier_name equals --(現在のランクが--)をフィルターに追加することで特定のランク帯のお客様のみを対象にすることも可能です。
その後にポイント失効通知と同様にディレイによる一定期間の待機と、再度の購入金額の確認、そしてメールの配信を設定することで2回目のメール配信も自動化可能です。
上記フローでは1週間前と2日前にそれぞれ金額を満たしているかどうかを確認し、その都度該当するお客様のみにメールを配信できます。
また上記のように$easypoints_tier_maintenance_requirement is less than -- (ランク維持の必要金額が--未満)のように必要金額によってフィルターを設定し、最終的なメールの内容を変更することも可能です。
達成まであとわずかなお客様には内容を変えて、より強く後押しすることで期待値が高まる可能性もあります。金額設定や実際の文面はストアの購入単価や商品の平均価格等で検討いただくことをお勧めいたします。
会員ランク昇格の奨励
ランク降格と同様のフローで、トリガーを-- days before person's$easypoints_tier_advancement_deadine(会員ランクアップの締め切りまで--日)に設定することでランク昇格を目指すお客様等へ奨励のメールを送ることができます。
トリガーフィルターや1回目のメール後のConditional Splitもtier_advancementのものを利用しましょう。
降格の通知と同じように、このフローのトリガーは日付のプロパティとなります。しかし、内容は会員ランク昇格締め切り(tier advancement deadline)になります。